報告者: 神戸市 ウエノ光線療研 上野響子氏
症例
75歳 男性 自営業
症状
友人と飲食中、突然右半身が麻痺し、思うように動かせなくなったため、救急車で病院に搬送され、頭部CT検査で脳梗塞と診断された。入院加療を施行し、病状が安定した後、リハビリを開始。右足を引きずるようにして歩くことができるまでに回復したが、発症から四か月後に退院。娘の介添えにて初めて来所した際は、そわそわとして落ち着かない様子であった。
療法経過
当初、なだめるようにして光線治療を開始するも、10分も経たないうちに身体をもぞもぞと動かし、じっとしていられない様子。自宅での治療は、ABカーボンにて、足裏、足関節、膝を中心に各10分以上の照射を指示し、本人が嫌がる時は寝込んだ後に照射するよう説明した。
治療開始五日目には、じっと静かに照射させるようになったため、徐々に腹部、腰背部、後頭部と照射範囲を拡げるように指示。後頭部の照射は、最後まで嫌がっていたが、一か月後には、後頭部の他、側頭部や顔面の照射も嫌がらなくなった。
その後、足裏、足関節、膝、腹部、腰背部はABカーボンで各10分、頭部は、ADまたはBDカーボンを交互に使用し20分程度照射。二か月が経過した頃には、自身で箸を用い食物を口にまで運べるようになり、右半身の冷えも改善し、気分も優れてくる。三か月後には、介添えなしでトイレ歩行が可能となり、その後、週に一回、リハビリセンターに通い、現在は順調に回復している。
※愛用者の声および治験例報告は効果・効能を確約するものではありません